-物語は以下から始まります-

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サラは、夫のマークが隠れて何かしているのではないかと不信感を募らせていました。自分の疑いが正しいという証拠を探すために、彼との約束をどんどん破っていきます。
一見すると何の変哲もない家族写真に目を留めたサラは、あることに気付き、「離婚するしかないわ」と考えたのです。
サラが目にしたものは何だったのでしょうか?離婚を強いられるほど悪いこととは、何だったのでしょう?マークは何をサラから隠していたのでしょう?そして、家族は引き裂かれてしまうのでしょうか?
マークのパソコンに潜入

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サラは、夫のパソコンのパスワードが書かれたくしゃくしゃの紙を手に取りました。「してはいけない」と思いながらも、他に選択肢はありません。写真に写っているものの正体を突き止めなければ、気が済みません。マークが何を隠していたのか探らないわけにはいきませんでした。
写真

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少し探すと、サラが探していたフォルダが見つかりました。深呼吸して、フォルダを開きます。すると、驚きと戸惑いの波が彼女を襲いました。予想とはまったく違うものだったのです。1枚の写真をクリックしたサラはあることに気付き、ハッとします・・・
彼がこんなことをするなんて・・・

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信じられません。マークがこんなことをするような人だとは思いませんでした。「どうして家族にこんなことができるの!?」サラは涙をポロポロこぼし始めます。
サラがこのような極端な反応をしたのはなぜでしょう?実は、ちょっとした裏話があるのです・・・
幸せな家族

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マークとサラ、そして幼い子ども2人からなるミラー家は、一見するとアメリカの普通の家族です。現在は普通の家族のように見えるのですが、いつもそうだったわけではありません。実は、誰も知らない裏事情がありました・・・
若き日の出会い

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サラは、15歳のときからマークと付き合ってきましたから、一緒に成長してきたようなものです。出会ってから2人はすぐに親しい関係になったのですが、それには理由がありました・・・
2人が出会った場所

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サラがマークに初めて会ったのは、友達と古い倉庫に遊びに行ったときでした。ここは、若者が無断で住み着くことが多く、警察の目を盗んでよくパーティーが行われていたので、小さな町でとても人気がありました。
距離を置くマーク

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この時点で、マークがその倉庫に住み始めて2週間ほどたっていました。サラと彼女の友人など数人が到着したとき、彼はとても静かで、誰とも話そうとしませんでした。その夜、彼はほとんどの時間、建物の外で1人で座っていたのです。
わずか16歳

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倉庫にずっと長く住んでいた他の不法占拠者たちは、「マークはここにきてから、ずっとあのようだよ」とサラたちに言いました。彼らは、マークが誰とも関わろうとしないのが気に入りませんでしたが、行き場のない16歳の青年を追い出すつもりもありませんでした・・・
マークに興味を持ったサラ

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その日、倉庫で遊んでいたサラは、夜遅くなるにつれてマークに興味を抱き始めます。ハンサムでミステリアスな感じが彼女を魅了したのです。マークから目が離せずにいた彼女は、自分からアプローチすることにしました・・・
2人だけ

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サラは「1対1なら、話しやすくなるかも」と考え、マークを友人たちから離れたところに連れていきました。倉庫はかなり広かったので、倉庫の中でぶらぶら歩きながら話すスペースがあったのです。この後起きたことを考えると、サラは「思い切って行動を起こして良かった」と思ったでしょう・・・

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自分の過去を隠したがるマーク
2人きりになると、さっきまで内気な様子だったマークは気さくに話し始め、サラにとても興味を持っているようでした。長い間、2人は楽しく会話をします。マークは自分のことをあまり話しませんでしたが、サラにちょっとしたことを教えてくれました・・・

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遠くから引っ越してきた
どうやらマークは、群の反対側にある町からこの町に引っ越してきたようなのですが、前に住んでいた場所に戻るつもりはないらしいのです。しかし、どこから来たのか、なぜ引っ越してきたのか、具体的なことは話したがりませんでした。このとき、サラは深く問わなかったのですが、もしかすると、そうすべきだったのかもしれません・・・

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恋に落ちる
家に帰ると、サラはマークのことが頭から離れませんでした。何日経っても彼のことばかり考えていた彼女は、一刻も早く再会したいと思っていました。2人は頻繁に会うようになり、すぐに恋に落ちます。ところが、マークとサラの関係は、完璧なものとは程遠かったのです・・・

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サラの両親と面会
やがて、サラはマークを両親に合わせるために、実家に連れていきました。両親も、内気で礼儀正しいこの青年をすぐに気に入ったようです。マークが大変な状況に置かれていることを知った彼らは「どうにかして彼を助けなければ」と思いました。

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マークが心配
サラの両親は、16歳の青年が見知らぬ人たちと一緒に古い倉庫に不法占拠していることが心配でした。マークを本当に愛しているというサラの説得を聞き、よく話し合った末、彼らは不安定な立場に置かれていたマークを救うために大きな決断をしました・・・

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サラの両親と同居
彼らはマークを自分たちの家に迎え入れたのです。マークがサラの実家で暮らし始めると、2人の関係はどんどん深まっていきました。サラの両親と同居し始めて間もなく、マークはアルバイトを始め、写真学校に通うお金の余裕ができました。彼の夢が叶ったのです。

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卒業して仕事を探す
3年後、ようやく写真学の学位を取得したマークは、サラの両親から素晴らしいカメラをプレゼントされました。それを使ってすぐにフリーランスカメラマンとして多くの仕事を見つけ、高い評判を築いていきました。

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アパートを買う
マークの収入は徐々に増えていき、2人は小さなアパートの頭金を払う余裕ができました。一緒に生活を始める第一歩です。若いカップルの生活は順風満帆のように見えました。しかし、実際はどうだったのでしょうか?

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サラが気になっていたこと
その後、数年間で2人は素敵な生活を築き上げていきましたが、何かがサラを悩ませていました。マークと出会った瞬間から、現在に至るまで、サラはあることが気になって仕方がなかったのです・・・

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マークの謎めいた過去
この時点で、彼女はマークと付き合って何年もたっていましたが、マークは相変わらず自分の過去を明かしておらず、サラはそのことが気になって仕方がなかったのです。彼は何を隠しているのでしょうか?それとも、話せないほど辛いことだったのでしょうか?

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話したがらない
サラは「あなたの過去についてもっと話してほしいの」と何度も頼んだのですが、彼はいつも嫌がっていました。彼は「自分にはもう家族がいないんだ。すべてを話すのは辛すぎるよ」と言います。彼は過去を忘れたいと思っていたのです・・・

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決して知ることができないと受け入れる
この時点で、サラは現実を受け入れていました。マークが過去について話したがらないのは、彼と出会ってから今まで変わりませんでしたから、これからも変わらないだろうと思っていたのです。幸い、このことはマークの数少ない欠点としてサラは受け入れることができました。少なくとも、今のところは・・・

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結婚
付き合い始めて7年目、第一子が生まれました。2人目を妊娠したことが分かったとき、サラとマークは結婚する心の準備ができたようです。サラは、結婚式でマークの家族に会えるかもしれないと期待していたのですが・・・

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マークの家族は欠席
ところが、マークが結婚式に招待したのは友人だけでした。これを知ったサラは、驚きませんでしたが、ガッカリです。しかも、彼が招待したのは、彼と出会ってから知り合った友達だけで、16歳でこの町に引っ越してきたマークの過去を知る人は1人も結婚式に来なかったのです。

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家族は幸せ
しかし、サラは生活に満足していましたから、このことはあまり気にしていませんでした。彼の家族が参加しなくても、結婚式は大成功でしたし、その後も彼らの関係はうまく行っていました。さらに、マークは仕事でも大成功していましたから、経済的にも文句なしです。

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仕事を断らない
新米カメラマンだったときから現在まで、マークの評判はどんどん上がっていき、今では高額な報酬を支払ってくれる裕福なお客さんがたくさんいました。「どんな写真も喜んで撮ってくれる」ことで知られていたのも、マークが成功していた理由の1つでした。

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不安を感じ始めるサラ
サラは、成功していたマークを誇りに思っていたことはもちろん、お金の心配がなくなったことも嬉しく思っていました。しかし、マークが仕事をこなすほど、サラはいくつかのことに不安を感じずにはいられませんでした・・・

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アメリカ中を飛び回る
まず、マークは仕事でアメリカ中を飛び回ることが多いことに不満を感じていました。彼は何日も家を留守にすることがあったため、サラは息子とまだ赤ちゃんの娘を1人で世話をしなければなりません。サラは仕事をしていなかったので、母親業に専念できたのですが、マークが頻繁に出張しなければならないことが次第に精神的に辛くなっていったのです。

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いつもと違う写真
また、マークが当時撮っていた写真にもサラは良い気がしませんでした。彼は大きなスポーツイベントやモデルの写真撮影など、地味な仕事が多かったのですが、全く違う種類の写真を撮らなければならないこともあったのです・・・

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きわどい写真
マークは、きわどい雑誌に掲載するための写真撮影を引き受けることが多くなっていました。サラは彼が撮った写真を見て、自分の夫がこのような写真を撮っていることに不快感を感じずにはいられませんでした。

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サラはこれが気に入りません
このような状況でサラは嫉妬を感じ、ときには自信をなくすこともありました。カメラマンとモデルの間で起きることについて、以前から耳にしていたからです。マークは不適切なことをするような人ではないとは分かっていましたが、「もしかしたら…」という考えをなかなか振り切れませんでした。

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マークを信頼
サラの悩みは消えませんでしたが、「不平を口にするほど深刻ではないわ」と思っていました。そのような仕事は報酬が特に高かったので、彼女にとってはマイナス面よりもプラス面の方がはるかに大きかったのです。しかも、この時点で彼女はマークを信頼していましたから・・・

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不幸な出来事
サラは2人の子どもの面倒を見なければなりませんから、仕事をする余裕はありませんでした。そのため、マークにきわどい写真を撮って欲しくなくても、仕事を断るわけにはいきません。ある日、不幸な出来事が起きてしまった後はなおさらです・・・

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食料品を買いに
スーパーでサラは週一度の買い物をしていました。食料品や必要なものを買い物かごにどんどん入れていきます。レジにたどり着いたとき、「いつもよりたくさん買っちゃった!」と思ったのですが、まさかこんなことが起きるとは夢にも思っていませんでした・・・

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クレジットカードが使えない
買い物の支払いをしようとしたところ、クレジットカードが使えなかったのです。機械を見ると、「残高不足です」と表示されています。サラは呆然としました。こんなことは初めてですし、口座には十分なお金があるはずです。何度か試したのですが、結果は同じでした。

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マークが全額を引き落とした
食料品の入ったカートをもと場所に戻したサラは、銀行に電話して何が起きているのか説明を求めることにしました。状況を確認した銀行のスタッフは「今朝、口座から全額が引き落とされたようですね」と言います。マークはサラに無断でお金を引き出したのです・・・

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投資機会
マークは今日も出張中。サラはすぐに彼に電話して、弁明を求めました。すると、「撮影中に誰かと話していたんだけど、その人が投資のチャンスについて教えてくれたんだ。他の人に先を越される前に、今すぐ現金が必要になった」と言うのです。

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「何かがおかしい」
マークが素早くお金を手に入れる方法は、普通預金口座からお金を引き落とすことでした。しかし、サラと電話で話した時点で、彼は貯蓄預金口座に貯めていたお金を少し普通預金口座に移すよう銀行に指示していたのです。普通預金口座にはまだ振り込まれていなかったのですが、マークの説明を聞いたサラは、「うまい説明ね。でも、何かがおかしいわ」と考えました・・・

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投資に興味がない
マークが投資に興味を示したことは、これまで一度もありませんでした。投資する資金はあったのですが、マークはそのために時間をかけたくありませんでしたし、サラは投資する自信がなかったのです。それに、彼が言う投資は、何となく胡散臭い感じがします・・・

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聞いたことのないベンチャー企業
マークは「本当に初期段階のベンチャー企業なので、公には知られていないんだ」としか言いません。マークが言うには、インターネットなどを調べても、この会社について何も公開されていないのです。これを聞いたサラは「絶対に怪しい」と思いました。

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とても怪しい
このときを境に、サラはマークの言うことに警戒するようになりました。お金が消えた後、他にも不思議な出来事や発見がたくさんあり、マークがしていることについてサラは疑いと不安を抱くようになったのです。

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マークはしばしば同じ場所を訪れていた
マークの出張について注意深く聞くようになったサラは、辻褄が合わないことがあると気付きました。彼はいつも、「アメリカ中を飛び回り、同じ場所に行くことはほとんどない」と言っていたのですが、マークの飛行機の搭乗履歴をたまたま見つけたサラは、彼が同じ空港に何度も行っていたことに気付いたのです。彼はなぜこのような嘘をついたのでしょうか?

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彼が嘘をついた理由が分からない
その地域に、サラに知られたくないお客さんがいるのでしょうか?サラから隠すほど特別な存在なのでしょうか?それとも、何か他の事情があるのでしょうか?もしかすると、写真撮影と全く関係ないことかもしれません・・・

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さらに興味を示さなくなった
また、マークは自宅にいるときも、サラと一緒にロマンチックなことをしたり、一緒に家事をしたりすることに興味を示さなくなりました。以前は長い出張から帰ってくると、サラに夢中だったのですが・・・

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サラの友達が最悪の事態を恐れる
サラは「もう何年も付き合ってきたから、冷めてきたのかも」と思っていたのですが、友人たちに相談したところ、彼らはサラより心配な様子です。彼らが思いついた唯一の仮説は、サラにとって最悪の事態だったのです・・・

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堪忍袋の緒が切れた
悩みと不信感に飲み込まれそうになったサラに、追い打ちをかける出来事が起こりました。彼女がこれまでに見つけた情報をすべて結びつけるような出来事で、説明は1つしか残されませんでした・・・

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深夜の電話
マークがいつものように出張中の深夜のことです。家の電話が鳴りました。サラは電話に出て名前を名乗ったのですが、相手は何も言わずに電話を切ってしまったのです。不思議に思ったサラは、見慣れない電話番号を書き留めておきました。

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電話番号をネットで検索
何度か掛けなおしてみたのですが、呼び出し音が2回鳴るとすぐに電話が切られてしまいました。そこで、相手が誰なのか調べるために、サラは電話番号をグーグルで検索してみることにしました。すると、衝撃的なことを発見してしまったのです・・・

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マークがよく訪れていた町の番号
電話番号を検索しても完全一致はなかったので、相手を特定することはできませんでした。しかし、市外局番はマークが頻繁に飛んでいた町のものだということが分かったのです。これを知ったサラは耐えきれなくなりました・・・

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真実を明らかに
マークのプライバシーを尊重するようにしていましたが、さすがに我慢の限界です。これまで怪しいことがたくさんありましたから、サラは真実を突き止めなければなりませんでした。そこで彼女は「あれを見れば、答えを得られるかもしれない」と考え、ある場所へ向かいます・・・

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マークのパソコン
サラは、マークのパソコンにログインしようとしました。ところが、パソコンにはパスワードが設定されています。彼はサラがパスワードを知らないと思い込んでいるはずですが、実は数か月前に、サラはパスワードが書かれた紙がくしゃくしゃになって床に落ちているのを見つけていたのです。

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大量の写真
パソコンにログインしたサラは、無数のフォルダに大量の写真が整理されているのを発見しました。その数があまりにも多くて圧倒されたのですが、すぐに気を取り直します。サラは、どこから探し始めればいいのか、すぐに分かったのです・・・

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日付で探す
サラはスマホに、マークの飛行履歴の最新情報を保存していました。そこで、マークが頻繁に訪れていた町に最近行った日付を確認し、その数日後の写真を探すことにしました。前日に電話がかかってきた、あの町です。ところが、サラが見つけたのは驚くべきものでした・・・

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写真が見つからない
古い順にフォルダを見たのですが、サラが探していた時期の写真は見つかりませんでした。マークは仕事から帰ってくるとすぐに、撮影した写真をパソコンに取り込むのですが、写真が見つからないのは不思議です。「写真を撮るための出張ではないんだわ」とサラはハッとしました・・・

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怪しいフォルダ
そう思ったとき、サラは探していたフォルダをついに見つけました。マークがあの町に最近行った直後の日付です。ドキドキしながら、サラはフォルダをクリックしました。「どんな写真でも、心の準備はできている」と思ったのですが、それは予想を絶するものでした・・・

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無数の写真
フォルダに保存されていた写真に写っていたのは、すべてマークでした。しかし、マークだけではなく、別の家族と一緒に写っています!サラが見たことのない別の奥さんと2人の子どもたちでした。信じられません。「こんなのあり得ない・・・」

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多くの疑問
彼女はマークが隠し事をしていたことは知っていましたが、他の家族がいるとは夢にも思いませんでした。いつ?どうやって?なぜ?その家族は彼女のことを知っていたのでしょうか?これで今までの疑問が説明できるのでしょうか?サラはパニックに陥りました・・・

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彼の帰宅を待つ
サラの望みは、「マークに正直に状況を説明してもらいたい」ということだけです。泣き叫びたいのですが、彼は家にいませんから、そんなことをしても無駄です。電話で済ませるようなことではないので、翌日、彼が帰宅するのを待つしかありません。

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離婚したい
その夜、サラは一睡もできませんでした。「自分の生活が滅茶苦茶になってしまった」ということしか考えられないのです。7年以上も人生のパートナーだった彼は、二重生活を送っていたのです。マークと別れて、離婚しなければならないことは分かっているのですが・・・

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子供たちを友達に預ける
マークは翌日の午後遅くに帰宅しました。もちろん、サラは座って待っています。その日、友人に事情を話して子どもたちを預けてきました。子どもたちにこんな姿は見せられません。親の事情に子どもたちを巻き込みたくないと思ったのでした。

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不意打ちを食らうマーク
サラが何を発見したのかまったく知らないマークは、家に足を踏み入れた瞬間、サラに真っ向から問いただされました。マークは「誤解だ!事情を説明するよ」と焦った様子で言いますが、サラは聴く耳を持ちません。彼女は怒りに目がくらんでいるのです。

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出て行こうとするサラ
彼女はすでに自分と子どもたちの荷物をまとめていました。サラは、「明日の朝、離婚届にサインしてもらいますから」と言います。玄関へ向かって歩き始める妻を見たマークは、一瞬躊躇しましたが、思いがけないことを叫びました。それを聞いてサラは立ち止まります・・・

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「双子の兄弟がいるんだ」
「双子の兄弟がいるんだ!」とマークは叫びました。サラは振り返り、「そんな馬鹿な言い訳はやめて!」と、怒りが膨らみます。ところが、マークは「本当だよ、証明できる」と言い、スマホを取り出して、写っている男性の手を指し示しました・・・

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指がない
サラが初めて写真を見たときは気付かなかったのですが、その男性は明らかに指が1本ありませんでした。マークは本当のことを言っているのでしょうか?少し落ち着いた2人は座って、マークはすべてを明らかにしました・・・

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真実を語るマーク
実は、エリックという双子の兄がいるとマークは言いました。兄は幼いころに芝刈り機の事故で指を失っていたのです。このことについてサラに話していなかったのは、きちんとした理由がありました・・・

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双子の兄弟
双子の兄弟は、性格が大きく異なりました。エリックはマークとは違い、まっすぐな道を選ばなかったのです。エリックは幼いころからトラブルを起こすことが多く、それが原因で兄弟はケンカが多かったと言います。しかし、問題を起こしたのはエリックだけではありませんでした・・・

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エリックは両親に似ていた
マークの両親もまた、公に言えないようなことに深く関与していたのです。マークは幼いころから、「家族のようにならないために、家を出なければ」と考えていました。そこで、16歳のとき、新たな人生を求めてバックパック1つを持って、家を出たのでした。

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エリックは刑務所へ
マークが家族との関係を絶ってから数年間、エリックの状況は悪化の一途をたどりました。そして数か月前、ついに刑務所に入ってしまったのです。再犯者として起訴され、5年の懲役刑を言い渡されました。

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エリックを助けることに
エリックはこれを機に自分の行動を見つめ直し、人生を変えたいと思いました。「自分を助けてくれる人はマークしかいない」と考え、刑務所から電話をかけたのです。マークはよく考えた末に、兄に協力することにしたそうです。

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エリックの保釈金を支払う
エリックを助けたことをマークが隠していた理由は、サラに自分の家族について絶対に知られたくなかったからでした。サラが家族と連絡を取りたがるのを恐れていたのです。しばらく前にお金がなくなったのは、エリックの保釈金の支払いと、生活の立て直しに資金が必要だったからでした。

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マークは密かにエリックを訪ねていた
兄を保釈した後、エリックが過去のような悪い道を選ばず、きちんとした生活に適応できるよう、マークは何度かエリックに会いに行っていました。そして、マークの努力は報われ始めます・・・

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エリックは人生をやり直す
釈放から数週間で、エリックはゴミ収集の仕事を見つけました。それだけでなく、彼は素敵な女性と出会ったのです。その女性はバツイチで、すでに2人の子どもがいましたが、エリックにとってかけがえのない存在となったのです。

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新たな家族
最近兄に会いに行ったとき、マークはエリックの新しい家族の写真を撮ることにしました。その夜にサラにかかってきた電話は、エリックからのものでした。マークに送って欲しい写真があったからだったのです。サラの家に電話してはいけない約束だったのですが、その夜、エリックはお酒を飲んでいたらしく、その約束を忘れていたのです。

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エリックに会いたがるサラ
事情を聞いたサラは頭がパンクしそうでした。しかし、マークが言っていること1つひとつに証拠がありますから、話はどうやら本当のようです。サラがすべきことはただ1つ、エリックに会うことでした。ついに、マークの家族の1人と会うことになったのです・・・

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すべてが解決
待ちに待った面会は、順調に進みました。マークもエリックも、秘密にしていたことを謝りました。一方、サラはまだこのことを不愉快に思っていましたが、「理解できる気がする」とも言いました。彼女が連絡を取ろうとするだろうというマークの考えは正しいと思ったのです。